テキストの巧妙

この写真はドレスメーカーのキャンペーン用に撮影したものです。
モデルは当時、某音楽大学ピアノ科の学生だった女性です。
もちろん、メインは「ドレス」だったので全身カットや、ドレスをアピールするカットがほとんどでした。
ただ、せっかくなので彼女自身の宣材写真も撮影したのです。
まぁ、裏話はともかく。。。
アーティストの方にはご自身で演奏会のフライヤーを作る人が多くいますね。
中には凝り性な人もいて、その度に写真を撮影する人もいます。
それはそれで、一つのアートですよね。
でも、この写真は一見すると何の変哲もない写真ですが、
これにテキストが加わるとどうなるでしょう?
それが下の写真です。

ちょっと、おふざけな所もあって有名レコードレーベルのパクリです。
でも、立派なジャケットに変身したと思いませんか?
写真の中の彼女の雰囲気や、視線、姿勢が全て変わって見えます。
不思議なことなのですが、これが「テキストの巧妙」です。
サンプルをもう一つ。

彼女はモデルとしても活躍する女性です。
撮影当時は医学部の学生でした。
この写真は未編集の「撮って出し」画像ファイルです。
これにテキストを加えたのが下の写真。

これはフォトブックを作る際に表紙にしようとしたカットでした。
彼女の二十歳の記念にエッセイも掲載したフォトブックを作る企画だったのです。
春生まれの彼女の要望で、何となくぼんやりとした空気感の中にいる自分を表現したかったので、そんな雰囲気に編集しました。
不思議なものでテキストの情報が入り込むだけで、写真の印象が変わります。
いかがでしょう?
こうしてみると、普通の写真にテキストが入るだけでイメージが一新するのが面白くもあり、不思議でもあります。
雑誌やフライヤー制作を前提とした撮影は、それ用に構図したりしますが
一般の撮影会で撮影したカットを後になって編集するのは苦労もあります。
それでもイメージがあれば難しいことではありません。
何れにしても、あなたが撮影会に参加する際には、こうしたことも頭の隅に入れてみると良いかもしれませんよ。きっと後になって役立つことになりますから。
**第1回 スタジオ撮影会の詳細は2月15日に開催です。
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