アーティストのイメージ写真撮影会

久しぶりにスタジオでの撮影会になった。
今回は「アーティストのイメージ写真撮影会」の一端でした。
参加されたのはレスナーでピアニストでもある女性。
彼女のイメージは「春らしい雰囲気」とのことで、新年度用のプロフィール写真でした。
寒の戻りがあり、肌寒い日でしたが日差しは十分でしたので南側の大きな窓からの自然光だけで十分な光量があり、撮影は捗りました。

まず、一般的なプロフィール写真も欲しいとのことでしたので、白い背景で一般的なプロフィール写真を撮影。ただ彼女は初めての撮影会だったのとのことで立ち方やポージングについて基本的なことを教えました。
何を教えるにしても彼女はすぐに理解して実践できる人でした。
そして私のイメージを口頭で伝えるだけでもそれを汲み上げることができる感性が豊かな女性で、私も大変驚きましたが、それはまた撮影し易いことでもありました。

今回、彼女は3パターンの衣装を用意されていました。
イメージ写真ではありましたが、それはCDジャケット写真にもなり得るようなものであり、
また、彼女としては「可愛らしい写真」のイメージがありました。
ピアニストらしからぬ写真かもしれませんが、そこは彼女のイメージも十分に尊重して見ることが大切です。そして自由に、楽しい撮影会でなければなりません。

もし仮に、こうした写真がピアニストのクラシックCDのジャケットであったとしたならば賛否両論が起こるかもしれませんが、型破りなイメージ写真であってもそれは素敵だと思うのです。
レスナーであれ、ピアニストであれビジュアルは大切にしなければなりません。
それは世間の常識に習うことなく、自由であるべきだと思います。
今回、彼女はとても楽しい時間を過ごすことができたと感想を述べてくれました。
撮られることの楽しさ、自由に自分を表現することの楽しさを見つけた様子でした。
きっと色々なことに自信を持つことができたのだと思います。
自分の写真がきっかけとなり、自分に対する自信を得られたのであれば撮影したカメラマンとしてはこの上ない喜びです。
また、同時にモノクロフィルムでも撮影しており、それをアナログプリントもしております。
ウォールデコの素材にするためのものでもありますが、実際にパネル加工してみました。
それについては次回の記事で紹介します。お楽しみに・・・
