第3回 スタジオ撮影会レポート(2)
ピアニストの宣材写真撮影

彼女は現役音楽大学の学生でピアノ演奏を学んでいる。
今回は一般的なプロフィールと宣材写真を希望された。
一口にプロフィール写真と言えども種類は色々とある。
背景は白か黒か?
ライティングで影を意識するのか完全に消すのか?
それによっては撮影スタイルが全く変わってくる。
今回は白ホリで正面からのライティングによる「ビューティーライティング」がメインになった。
フルショットの必要性

一般的なプロフィール・宣材写真において構図の基本はウェストショットからバストショットになる。フル(全身)ショットはあまり見た事がない。
彼女もフルショットは不要との事だったが、せっかくの機会でもあるしやはりフルショットは押さえておくべきだと助言。
ウエスト〜バストショットであっても撮影時は立って撮影するので見えない部分の姿勢は上半身にも影響が大きいと思っている。なので結局はフルショットが美しくないと美しいプロフィール・宣材写真は撮影できない。
彼女はこうした撮影が初めてということで、まずは立ち方の基本から入るが少しのアドヴァイスで美しく立てるようになった。
HKKのK(傾ける)はとても重要


グラビアなどの撮影で基本となるのがHKKと呼ばれる仕草。
『ひねる・重ねる・傾かせる』の頭文字を取っている。
この2カットは同じ状況下で撮影しているが頭の傾け具合だけを変化させる。
これだけで雰囲気がガラリと変わったのがわかると思う。
どちらが良いか?はその使用目的やイメージで変わるが、こうした変化をつけることは色々な意味でとても重要なこと。短い時間で変化をつけるには簡単で実用的だ。
背景の違いも楽しむ

撮影スタジオが白ホリであれば背景は白で決まっている。
でもそれでは変化に乏しいのでストロボ撮影する際の露出値を変化させることで真っ白からグレーくらいには変化させることができる。
しかし完全に黒くすることは少々難しいのでスタジオに常備してあるカポックと呼ばれる反射板を利用するのが良い。これは両面で白黒になっており、本来はレフ板の役目をするものだ。この黒を使って背景としてしまうのが面白い。
もちろん、色々と傷があったりするので編集時に綺麗に仕上げる手間はかかる。
それでも黒がメインに背景を被せているとそれだけで雰囲気は変わる。
モノクロームにしたり、意識的に影をつけてその陰影を楽しむのが良い。
まだまだぎこちなさが残る彼女だったけど、もしまた撮影する機会があればもっと自然に振る舞うことができるはず。表情や姿勢もご自身が描くイメージに近づけるようになっていると思います。
やはり慣れは必要です。またのご参加をお待ちしております。。。
これからも色々なシチュエーションでの撮影会を企画して参ります。
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