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【Silver & Sound -音楽家を刻む銀塩写真】モノクロフィルムで撮影する音楽家
「ピアノがなければ、自分をピアニストだと証明できない」
もしそう考えているとしたら、それは少しもったいないかもしれません。
本当に表現力のあるアーティストは、ただそこに佇んでいるだけで、その空間を自分の音楽の色に染めてしまう力を持っています。
楽器を隠して撮影することは、あなたの内側から溢れ出す「音楽家としてのオーラ」だけで勝負する、最高に贅沢で挑戦的な試みなのです。
とまるおさむ
4月20日読了時間: 4分


【Silver & Sound -音楽家を刻む銀塩写真】モノクロフィルムで撮影する音楽家
ピアニストのリハーサル。それは、華やかなステージの裏側にある、己との戦いの場です。静寂の中に、最初の音が生まれる瞬間。彼女はもちろん、私もじっと息を殺してファインダーを覗いていました。
ピアノという巨大な楽器、その内部機構(宇宙)に向かう彼女。
白と黒の鍵盤に触れる直前の、その研ぎ澄まされた背中に、私は一人のアスリートがスタートラインで号砲を待つような、静かな闘志を感じたのです。
カラー写真が音色を伝えるなら、モノクロームは音の『振動』や『残響』を伝えてくれる。モノクロフィルムで撮影すると銀粒子が、彼女の奏でる低音の唸りや、高音の煌めきと共鳴しているように見えませんか?
とまるおさむ
4月8日読了時間: 4分
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