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【Silver & Sound -音楽家を刻む銀塩写真】モノクロフィルムで撮影する音楽家

#005:白と黒の鍵盤、アナログの粒子。― ピアニストのオンとオフを刻む



ステージ上のグランドピアノに1人向き合う女性


ピアニストという「アスリート」の横顔


88鍵の宇宙と対峙するピアニスト。その指先が鍵盤に触れる直前の『静寂』を、

アナログの黒は深く、重厚に受け止めてくれます。

私はピアニストのオンとオフをアナログモノクロームで撮影し表現するのが好きです。

彼女は私が撮影するピアニストでは最も長いお付き合い。 いつも無理を言ってステージ上の彼女をアナログカメラで収めます。

そんな彼女の「オンとオフ」を紹介します。



演奏者と写真家の「アンサンブル」


ピアニストのリハーサル。それは、華やかなステージの裏側にある、己との戦いの場です。静寂の中に、最初の音が生まれる瞬間。彼女はもちろん、私もじっと息を殺してファインダーを覗いていました。

ピアノという巨大な楽器、その内部機構(宇宙)に向かう彼女。

白と黒の鍵盤に触れる直前の、その研ぎ澄まされた背中に、私は一人のアスリートがスタートラインで号砲を待つような、静かな闘志を感じたのです。 カラー写真が音色を伝えるなら、モノクロームは音の『振動』や『残響』を伝えてくれる。モノクロフィルムで撮影すると銀粒子が、彼女の奏でる低音の唸りや、高音の煌めきと共鳴しているように見えませんか?



冬の午後、公園内を散策する女性

楽器を置いた、一人の「女の子」の表情


リサイタルの数日後、私たちは公園を歩きました。

逆光の柔らかな光を浴びた彼女は、ステージ上のアスリートとは別人の、

どこにでもいる可愛らしい『女の子』でした。

アナログ写真の優しい描写はそんな彼女の『素』の温度を、そのまま包み込んでくれます。


カフェでカップを持ちながら窓の外を見つめる女性


カフェで休憩。コーヒーカップを手に、少し遠くを見つめるアンニュイな横顔。

アメリカでの研鑽の日々、孤独や葛藤、そして音楽への純粋な想いが、この静かな視線の先に透けて見える気がしませんか?

けれど、ひとたびコーヒーカップを置き、音楽の話になれば、彼女の瞳には強い熱が灯ります。東京浅草の下町で育った、男まさりの『姉御肌』。その熱意とギャップこそが、彼女の演奏に深みを与えているのです。



ギャップが生む、唯一無二のアンサンブル


張り詰めた緊張感(オン)と、柔らかい日常(オフ)。

この大きなギャップこそが、一人の人間としての、表現者としての彼女の『音色』です。

私は、その両方を、銀塩プリントという百年続く形で、大切に刻み続けたいと思います。



スポットライトを浴びる女性ピアニスト

なぜピアニストをモノクロフィルムで撮影するのか?

そして、音が解き放たれる。ややコントラストを高めに現像処理を施したこの銀塩プリントは、デジタルでは表現しきれない、音の『衝撃』や、スポットライトの『熱』、そして彼女の皮膚を伝わる『振動』を、粒子のザラつきとして可視化してくれます。

ピアノという『白と黒』の楽器と一体化する姿。その純粋な情熱を刻むには、

色を排したモノクロームこそが、最も格式高い『正装』であると、私は信じています。


共に刻む仲間を探して


今、私はこの『Silver & Sound』という場所で、音楽家の皆さんの『目に見えない響き』をどうすればもっと深く銀塩に刻めるか、その探究を続けています。

名刺代わりの『宣材写真』ではなく、あなたの音楽そのものが、あなたの人生が刻まれた『肖像(ポートレイト)』を、銀塩プリントとして残したいのです。


そこで、この実験的なプロセスを一緒に楽しみ、共に一枚の作品を作り上げてくれる方を数名募集したいと思います。


上記の彼女のように、完璧な瞬間から、無防備な瞬間まで。

あなたという豊かな響きを、私という楽器を通じて、一緒にモノクロフィルムで撮影する写真に刻んでみませんか。

数名ですが、この『Silver & Sound』というアンサンブルに参加してくれるモニターを募集します。 モニターですからもちろん撮影料は頂きません。

完璧な写真は、デジタルがやってくれます。

私はただ、あなたの不器用な情熱や、言葉にならない葛藤を、銀の粒子で包み込みたいだけなのです。

もし、この『不自由で贅沢な時間』に興味があれば、少しだけお話ししませんか。

完璧さを求める方は、お断りします。

ご自身の不完全さも愛せる、そんな表現者とお会いできることを、楽しみにしています。

ご興味のある方、ぜひご連絡下さい。お問い合わせも歓迎します。

WEBサイトのトップページにあるこちらからご連絡下さい。



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