【Silver & Sound -音楽家を刻む銀塩写真】モノクロフィルムで撮影する音楽家
- とまるおさむ
- 6月28日
- 読了時間: 4分
#027 光と影、デジタルと銀塩。女性トランペット奏者が見せた「カッコよさ」と「柔らかさ」の共鳴

音楽家の新しい肖像へ:初めてのトランペット奏者撮影
音楽家にとって宣材写真は自らの「音」や「世界観」を雄弁に物語る名刺の様なものです。これまでは、明るく清潔感のあるスタジオで撮影された、均一的なポートレートが一般的でした。
しかし、アーティストが持つ本来の輝きは、それだけでは収まりきらないはずです。
今回、初めてトランペット奏者の撮影をご依頼いただきました。
クライアントが求める確実な実用性と、私自身が追求したい独創的なアート表現。
その2つを高度に融合させるため、私は「デジタル」と「アナログモノクローム」という2つのアプローチで、彼女の新たな新境地に迫りました。
デジタルで魅せる、新境地の「カッコよさ」とアート表現
まずは、現代の撮影において不可欠なデジタルカメラを用いたカットからスタートします。今回のテーマは「女性奏者を、とことんカッコよく表現する」こと。
従来のクラシック奏者のイメージを覆すような、力強く洗練されたスタイリングを提案しました。

白い高貴なソファに身を預けながらも、手にするゴールドのトランペットからは凛とした佇まいが漂うカット。
そして、黒を基調としたローキーな空間の中で、楽器の美しい金属光沢と彼女のシャープな眼差しだけを浮き上がらせる独創的なアートカット。(トップの写真)
デジタルが持つ圧倒的な解像度とトーンのコントロールだからこそ表現できる、現代的でモダンな音楽家のポートレートです。
銀塩の粒子が紡ぐ、女性らしい「柔らかさ」と「優しさ」
〜モノクロフィルムで撮影する〜

デジタルでのソリッドな撮影に続き、私の真骨頂であるモノクロフィルムで撮影するスタイルへと移行します。
フィルム特有の粒子感と、光の階調がもたらす空気感は、デジタルとは全く異なるベールを写真に纏わせます。
ここで表現したかったのは、トランペットという楽器が持つ力強さの裏側にある、彼女自身の「柔らかさ」や「優しさ」です。

楽器を愛おしそうに見つめる横顔、ふと視線を落とした瞬間に生まれる静寂。
銀塩の粒子が紡ぎ出す世界は、まるで見えないはずの「音の余韻」までをも写し込んでいるかのような、独特の情緒を醸し出します。
撮影後、仕上がったアナログモノクロームのカットを初めて目にした彼女は、文字通り興味津々といった様子でした。
これまで見たことのない、自身の全く違った雰囲気に、驚きと喜びの声を隠せない姿がとても印象的でした。
デジタル×アナログ。ハイブリッドがもたらす音楽家の新しい選択肢
私は、デジタルとアナログのどちらか一方が優れているとは思いません。
大切なのは、表現したい世界やクライアントの目的に応じて、それらを自在に行き来することです。
今回の撮影のように、実用性と現代的な個性を引き出す「デジタル」の強みを活かしつつ、他にはない独創的なアイデンティティやエモーショナルな余韻を「アナログモノクローム」で補完する。
このハイブリッドなスタイルこそが、私の写真家としてのアイデンティティであり、現代のアーティストたちに提案したい「新しい選択肢」です。
あなたの音楽、そしてあなたという表現者を、ひとつの枠に閉じ込めてしまうのはもったいない。
デジタルで研ぎ澄まされたカッコよさを、アナログで奥深い人間性を。私と一緒に、あなただけの独創的な肖像を追求してみませんか?
この作例のようにモノクロフィルムで撮影してみたい方、
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モノクロフィルムで撮影された写真は数枚をチョイスして暗室プリントして差し上げます。
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