【Silver & Sound -音楽家を刻む銀塩写真】モノクロフィルムで撮影する音楽家
#028 〜1/8コマに刻む空気感。6×9大型フォーマットで描く音楽家の肖像

便利さを捨てた先にしか出せない「空気」がある
現代のデジタルカメラやスマホは、誰でも簡単に綺麗で失敗のない写真を撮ってくれます。しかし、音楽家としてのあなたを表現するとき、本当に必要なのは「整った綺麗な写真」なのでしょうか。
今回はカメラの性能比較(機材レビュー)をするつもりはありません。 あえて時代に逆行する巨大な中判フィルムカメラ「MAMIYA UNIVERSAL PRESS」を導入した理由と、それが生み出す圧倒的な表現力についてお話しします。
6×9フォーマットの衝撃。フルサイズ35mmの約5.5倍というフィルム面。モノクロフィルムで撮影する意味。
昔、学校の集合写真などで使われていたこの無骨なカメラ。
手に取ると、尋常ではない大きさと重さを誇り、気軽にスナップを撮るような機材ではありません。しかも1ロールでわずか8コマしか撮れない非効率さ。
しかし、アスペクト比2:3のまま、35mmフィルムの約5.5倍に拡張された6×9のフィルム面は、すべての想像を超えていきます。
腰を据えて1枚に全神経を注ぎ込む撮影プロセス自体が、表現に深みを与えます。
▪️「音楽」と「カメラ機材」の共通点 不便で扱いづらいカメラを使いこなす姿勢は、扱いが難しいヴィンテージ楽器を響かせる音楽家の姿と重なります。 「扱いづらいけれど、ハマった時の音(画)は誰にも真似できない」 このカメラは正にそんなカメラなのです。
テスト撮影で見えた「立体感」と「不自然なほどのシャープネス」

150mm F5.6のレンズを装着し、実際にモノクロームフィルムで撮影しました。 現像を終えたネガを見て、思わず息を飲みました。 全身を引きで捉えたフルショットであっても、背景は静かに、かつ豊かにボケて被写体を浮き立たせます。それでいて人物のディテールや質感が恐ろしいほどのシャープネスと高いコントラストで立ち現れる。 一見すると「CGか?」と見紛うほどの立体感と異彩を放つ描写力は、このフォーマットでしか得られません。
モノクロフィルムで撮影する音楽家たちの「真実の表情」

色の情報を削ぎ落とし、光と影、そして佇まいだけで見せるモノクローム写真。
このカメラの圧倒的な解像力と階調表現は、私のモノクロに対するイメージをさらに掻き立ててくれました。
フィルム1本で8枚という緊張感の中で切り取るポートレイトやアーティスト写真には、手軽な撮影では決して宿らない「音の気配」や「存在感」が刻まれます。
本気で自分だけの表現を求めている若い音楽家の皆さんにこそ、この特別な1枚を届けたいと思っています。
この作例のようにモノクロフィルムで撮影してみたい方、募集しています
モニターなので撮影料金は一切不要。
モノクロフィルムで撮影された写真は数枚をチョイスして暗室プリントして差し上げます。
ぜひ、レッスン室や自室に飾って下さい。
興味がありましたらぜひ、お問い合わせください。


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