【Silver & Sound -音楽家を刻む銀塩写真】モノクロフィルムで撮影する音楽家
- とまるおさむ
- 6 日前
- 読了時間: 4分
#019:画面の向こうにはない『手触り』を。アナログプリントという、もう一つの音楽体験

デジタルという「窓」から、リアルの世界を覗く
今日も、このブログをスマートフォンの画面やPCのモニターで開いてくださり、ありがとうございます。
私たちが日々目にしているデジタル写真は、言わば「光の記号」です。
けれど今、私の手元にあるのは、印画紙の上に銀塩が重なり、物理的な厚みを持って定着した「物質」としての写真です。
今回は、あえて「プリントされた写真」そのものを撮影してご紹介します。本当の良さは届きにくいかもしれません。それでも、この不自由な「窓」の向こう側にある『リアル』について、お話しさせてください。
コンタクトプリントの醍醐味。
選ばれなかったカットにこそ、物語が宿る
トップの写真は、これは「コンタクトプリント」と呼ばれる、フィルム一巻を丸ごと一枚の紙に焼き付けたものです。
今で言うサムネイルですが、ここには音楽家が試行錯誤する息遣い、光を読み、一瞬を待つ私自身の思考のプロセスがすべて刻まれています。
赤ペンでのチェック跡。
それは、最高の「一枚」へと至るための聖域です。
この一覧を眺める時間もまた、アナログ撮影におけるかけがえのない贅沢なのです。

『データ』が『写真』に変わる瞬間。大きく引き伸ばされたプリントがもたらす、圧倒的な質量
この不自由な複写を見て、「画面越しでは伝わらない」ともどかしく感じている私の言葉。それは嘘ではありません。
なぜなら、実際に撮影した音楽家に、六つ切りや四つ切りに大きく引き伸ばしたアナログプリントを手渡したとき、彼らは例外なく驚愕するからです。
その驚きこそが、私の確信です。
デジタル写真でさえ、実際に大きくプリントする機会が減ってしまった現代。
フライヤーやチラシの薄い紙ではなく、厚みのある印画紙に焼き付けられた自分の姿を見たとき、彼らは初めて自分の音楽が「物質」としてこの世界に存在していることを実感するのです。

ライブで聴く音、手で触れる写真。『リアル』を体験することの、圧倒的な価値
スピーカー越しに聴く音楽と、コンサートホールで空気を震わせて届く音。
その違いを、音楽家の皆さんは誰よりも知っているはずです。
写真も全く同じです。
印画紙の質感、黒の締まり、そして光の階調。
モノクロフィルムで撮影され、実際にプリントを手に取った時、写真と自分との間にある「距離」が消え、被写体の存在感が圧倒的な質量を持って迫ってきます。
画面越しではどうしても削ぎ落とされてしまうその『リアル』を、私はいつかあなたに直接、体験してほしいと願っています。

いつか、あなたの手に
モノクロフィルムで撮影されたこの写真の「重み」を
「いい写真ですね」と言われるより、
「このプリントをずっと持っていたい」と言われること。
それが、私が暗室にこもり、銀塩写真を作り続ける理由です。
あなたの音楽を、ただのデータとして消費されるものではなく、一生手元に残しておきたくなる「宝物」にしたい。
画面の向こうのあなたへ。
いつか、私の暗室から生まれたプリントを、あなたのその手で触れてみてください。
音楽を「聴く」だけでなく、「触れる」という体験。
その重みを知ったとき、あなたのアーティストとしての世界は、きっとさらに深く、豊かなものになるはずです。
そしていつか、私の個展の壁に、あなたの肖像が並ぶ日を夢見て。
リアルな光と銀塩の世界で、あなたとお会いできる日を楽しみにしています。
この作例のようにモノクロフィルムで撮影してみたい方、
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モニターモデルを募集しております。
モニターなので撮影料金は一切不要。
モノクロフィルムで撮影された写真は数枚をチョイスして暗室プリントして差し上げます。
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